Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かたきうちきょうだいがさ

仇討姉妹笠

国枝 史郎

Lisez 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 80 178 caractères · 159 écrans

Aozora Bunko

……ところで俺はどうしたものかな?)

頼母にとっては松女の命などより、淀屋の財宝の方が大切なのであった。主税やあやめなどを討ってとるより、独楽の秘密を解くことの方が、遥かに遥かに大切なのであった。

で、危険な屋内などへは、入って行く気にはなれないのであった。

太刀音、掛け声、悲鳴などが、いよいよ烈しく聞こえてはきたが、頼母ばかりはなお門口に立っていた。

するとその時老人の声が、どこからともなく聞こえてきた。しかもそれは歌声であった。

(はてな?)と頼母は聞き耳を立てた。

※(歌記号、1-3-28)真昼頃、見る日は南、背後北、左は東、右は西なり

歌の文句はこうであった。

そうしてその歌声は林の奥の、古沼の方から聞こえてくる。

「見る日は南と云ったようだな」と頼母は思わず声に出して云った。

(見る日は南というこの言葉は、独楽の隠語の中に有ったはずだ。その言葉を詠み込んだ歌を歌うからには、その歌の意味を知っていなければならない)

頼母は歌の聞こえた方へ、足を空にして走って行った。

歌の主を引っ捕らえ、歌の意味を質そうと思ったからである。

歌声は林に囲繞された大古沼の方から聞こえてきた。