Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はくしゃくのかんざし

伯爵の釵

泉 鏡花

Lisez 伯爵の釵 (はくしゃくのかんざし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 403 caractères · 39 écrans

Aozora Bunko

――有験の高僧貴僧百人、神泉苑の池にて、仁王経を講じ奉らば、八大竜王も慈現納受たれ給うべし、と申しければ、百人の高僧貴僧を請じ、仁王経を講ぜられしかども、その験もなかりけり。また或人申しけるは、容顔美麗なる白拍子を、百人めして、――

「御坊様。」

今は疑うべき心も失せて、御坊様、と呼びつつ、紫玉が暗中を透して、声する方に、縋るように寄ると思うと、

「燈を消せ。」

と、蕭びたが力ある声して言った。

「提灯を……」

「は、」と、返事と息を、はッはッとはずませながら、一度消損ねて、慌しげに吹消した。玉野の手は震えていた。

――百人の白拍子をして舞わせられしに、九十九人舞いたりしに、その験もなかりけり。静一人舞いたりとても、竜神示現あるべきか。内侍所に召されて、禄おもきものにて候にと申したりければ、とても人数なれば、ただ舞わせよと仰せ下されければ、静が舞いたりけるに、しんむしょうの曲という白拍子を、――

燈を消すと、あたりがかえって朦朧と、薄く鼠色に仄めく向うに、石の反橋の欄干に、僧形の墨の法衣、灰色になって、蹲るか、と視れば欄干に胡坐掻いて唄う。

橋は心覚えのある石橋の巌組である。