Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぼくがおおきくなるまで
僕が大きくなるまで
小川 未明
Lisez 僕が大きくなるまで (ぼくがおおきくなるまで) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 884 caractères · 6 écrans
うす濁ったような仕事べやに、青白い火が、強度の熱で燃えていました。モーターの、うなる音がきこえました。たくさんの職工が、働いていました。鉄と鉄の打ち合う音が、周囲に響きかえっていました。
「工場だね。」と、友吉が、過ぎてから、いいました。いつしか、二人の自転車は、青々とした、麦畑の間の道を走っています。遠くの空が、緑色の水のようにうるんで、そこには、夢のような白い雲が、浮いていました。
「いい景色だな。」と、良一が、叫びました。
「僕の学校へおいでよ、花園を見せてあげるから。」と、友吉が、いうと、良一の目に、先刻もらったような、青い花や、赤い花の、見わたすかぎり咲き誇る、美しい花園が映じたのであります。池の畔へ出ると、若い人たちがボートをこいでいました。遅咲きの桜の花は散って、水の上に漂っています。もうどこからか、かえるの声がしました。二人の少年は、ベンチに腰を下ろして、ぼんやりと四辺の景色に見とれていました。それから、また自転車を走らせて、きたときの道をもどるころには、空は、曇って、村々の新緑が、いちだんと銀色に光ってかすんでいました。
ある橋のところで、二人は、左右に別れたのです。