Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

げんろくじゅうさんねん

元禄十三年

林 不忘

Lisez 元禄十三年 (げんろくじゅうさんねん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 586 caractères · 42 écrans

Aozora Bunko

なるたけ時日の費りそうな、むずかしい扇を、でたらめに考え出した。扇が、例の扇箱に納められて、吉良から下げられない前に、美濃守は、役目を解かれるに相違なかった。そうすれば、糸重は、そっと吉良から脱けて、元のままのからだで辰馬の許へ帰れるはずだった。

吉良は、この扇のことを、女との交渉のまえの、ちょっとした遊戯として、興がっていた。

毎日のように、御影堂へ催促が飛んだ。もうできかかっているのだった。

四

立花出雲守の使者に渡すはずのお次第書を、糸重は、こっそり懐中していた。

お次第書は、追加の御沙汰といって、当の式の順序を認めた、重要な書類だった。饗応役のもっとも大切な一日を、具体的に説明しているものだった。

人気のないのを見すまして、背戸の柴折り戸をあけた。

いつものように、宵闇に紛れて、折助すがたに装った辰馬が、ぼんやり佇っていた。

手早く、お次第書を渡しながら、糸重が、

「これは、饗応役の一ばん大事の日のことを、細ごまと書いた、申せば、お役のこつなそうにございます。立花様から受取りに来られれば、失くなったことがわかって、おっつけ騒ぎになりましょう。