Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lisez 光り合ういのち (ひかりあういのち) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 439 caractères · 263 écrans
ところが私はどの人相見が見ても散財の相があると言われる。理財の質でない。そこらが鋭い直感で父に解るので、そんな教訓めいたポーズをとらせたのであろうと思う。しかし私の感情的、文人的性向はそうしたもので抑えることは出来なかった。又父といえども謙遜で、義理堅いところから奢侈にならないので、金に縁のある人間ではなく、感情的、道徳的素質が濃かった。
父は浄瑠璃が好きで自分で語り、三味線をひいた。私の家では素人の浄瑠璃会がよく催された。盲目の浄瑠璃の師匠を父が世話して家を持たせていた。太棹も、見台も自分用のを持っていた。
母、祖母、姉たち、武村(分家)の叔母、従姉たち、近所の人たちが聴き手であった。
幕がつくられ、紅い毛布を敷き高座がもうけられた。
私は姉たちと隅っこにひとかたまりに陣どって、さざめいていた。私たちは裃をつけて、太夫らしく他所行きになって、泣いたり、大声を立てたりして見せる父に対し、一様にきまり悪さと楽しさとの混じった感情を抱いていた。父が女の声色を使う時には私は下を向いていた。父は太夫になるだけでなく、三味線ひきにもなった。その異様な掛声には私は冷汗が流れた。