Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とうせいかつしゃ

党生活者

小林 多喜二

Lisez 党生活者 (とうせいかつしゃ) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 537 caractères · 130 écrans

Aozora Bunko

然しその時自分は後のことを考え、やめたのである。一つは弾圧の波及を一定限度で防ぐためであり、他は単に誰々がメンバーであるという慣れあいによって仕事をして行こうとする危険な便宜主義に気付いたからだった。

工場の帰りに私は須山と伊藤ヨシと一緒になり、緊急に「しるこ屋」で相談した。その結果、私は直ちに(今夜のうちに)下宿を移ること、工場は様子がハッキリする迄休むこと、残った同志との連絡をヨリ緊密にし、二段三段の構えをとることに決まった。「今日はまだ大丈夫だろう」とか、「まさかそんな事はあるまい」というので今迄に失敗した沢山の同志がある。以上の三つの事項は「工場細胞」の決定として私が必ず実行することに申し合わせた。そして伊藤と須山は貰って来たばかりの日給から須山は八十銭、伊藤は五十銭私のために出してくれた。

須山は何時もの彼の癖で、何を考えたのか神田伯山の話を知っているかと私に訊いた。私は笑って、又始まったなと云った。彼の話によると、神田伯山は何時でも腹巻きに現金で百円はどんな事があろうと手つかずに(死ぬ迄)持っていたというのである。それは彼が、人間は何時どんな処で災難に打ち当らないものとは限らない、その時金を持っていないばかりに男として飛んでもない恥を受けたら大変だと考えていたからだそうである。