Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やおちょうについて

八百長について

山本 周五郎

Lisez 八百長について (やおちょうについて) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 589 caractères · 4 écrans

Aozora Bunko

私はむかし彦山光三さんの下で雑誌の「相撲号」の手伝いをしたことがあるが、相撲そのものはあまり好きにはなれなかった。いまでもラジオで聞く程度であるが、ここでもまた「八百長」うんぬんでもめている。あの一瞬で決する勝敗で八百長をするというのはたいへんなことで、もし専門家――という人たちがよくうがち過ぎをするように思われるのですが――だけにしか発見できないほど巧みにやってのけたとすれば、レスリングと同様それは美技として受け入れてもいいのではないか。

K社のKさんなども角通(かくつうと読むんですかね)であるため、とかく勝敗に心を労するらしい。「八百長で大関や横綱をでっちあげられてはたまりませんよ」などと、宿酔の眼をやさしく細めながら、いきまかないような口ぶりでいきまかれるのである。いいじゃありませんかと私は思う。相撲協会としては利益が第一ではないでしょうが、経営の上で横綱が必要であり、大関が必要であるとすれば、やはり横綱が必要であり大関が必要なんでしょう。愛好家の最大多数もそれをよろこんでいるとすれば、専門家ないし通人(つうじんと読むのでしょうな)の、抽象的な横綱権威論などは、多数の人たちの観賞のよろこびに水をさすようなものだと思う。