Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

むいかづき

六日月

岩本 素白

Lisez 六日月 (むいかづき) de 岩本 素白 (いわもとそはく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 584 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

朝早く一乗寺村を歩いて、それから秋晴の八瀬大原、帰りに鞍馬へ登って山端の駅まで戻って来ると、折から小春日の夕日を受けた叡山が、ぽか/\と如何にも暖かそうな色をして居るので、つい誘われて再び八瀬へ取って返し、其処から山を踰えて坂本へ下りてしまった。我れながら余りの愚しき勇猛が悔いられて、その夜は心静かに高台寺の下を歩く。

秋も漸く深い夜を、東山の影は黒々と眠って居たが、恵比須講の灯に明るい四条通り、殊に新京極の細い小路にはいる辺りは、通り切れぬほどの人出であった。四条大橋を渡って華やかな祇園の通りは、暢ん気に歩いて居れば何時通っても楽しいところである。八つ橋、豆板、京洛飴、或はかま風呂、おけら餅、土地の名物を売る店に交って、重々しい古代裂を売る家や、矢立、水滴、鍔、竿など小さな物を硝子棚一杯に列べた骨董屋などが並んで居る。そういう中に、古い由緒をもった原了廓の祇園名物香煎の店の交って居るのは京なればこそである。久しい以前、やはり秋に来た折のこと、この店に枯木のようなお婆さんが袖無し羽織を着て、蹲るように坐って居たが、今はもう其の人の姿も見られない。