Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいどこうしんきょく

冥土行進曲

夢野 久作

Lisez 冥土行進曲 (めいどこうしんきょく) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 807 caractères · 50 écrans

Aozora Bunko

眼を丸くしてその印度人を見上げた。

二

体重三十貫近くもあろうかと思われる太刀山さながらの偉大な体格だ。頭の上に美事なターバンを巻付けているので一層物々しく、素晴らしく見える。太い毒々しいゲジゲジ眉の下に茶色の眼が奥深く光って、鼻がヤタラに高い。ダブダブの印度服に、無恰好なゴム長靴を穿いて一瞬間私を胡乱臭そうな眼付で見たが、やがて頭をピョコリと下げて見せた。

私は何だかここいらに伯父の巣窟がありそうに思えたので、その印度人に握手する振りをして十円札を一枚握らせると、印度人は私の気前のいいのに驚いたらしい。

毛ムクジャラの両手を胸に当てて、最高級の敬礼をした。直ぐ背後に在る真鍮鋲の扉を押して開いて、私を迎え入れるべくニッコリと愛嬌笑いをした。

扉の内側は豪華なモザイクのタイルを張詰めた玄関になっていた。そのタイルの片隅に横たえられた長椅子にタキシードを着た屈強の男が三人、腕組みをして並んでいたが一眼で用心棒という事がわかる。その中の一人が印度人の眼くばせを受けると慌てて立って釘のように折れ曲りながら私に一礼した。右手の地下室に通ずる扉を開いて、私を導き入れると、ピシャンと背後から扉を閉じた。