Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふゆがれ
冬枯れ
徳永 直
Lisez 冬枯れ (ふゆがれ) de 徳永 直 (とくながすなお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 850 caractères · 48 écrans
小心で馬鹿正直で、その癖どっか依怙地な貧農気質が、血を享けた鷲尾にはよくわかる。たとえば今朝も鷲尾の女房が気を利かして、初めてみる二人の孫を連れさして、どっかへやったのだが、すぐプリプリ怒って途中から戻ってきた。
「おじいちゃンのバカヤロ……」
ワンワン泣いている上の男の子に訊ねると、途中でおじいちゃンが殴ったんだと云う。
「どうしたンだい、お父つぁン?」
と、鷲尾が訊いても、むっつり怒った父親は、土間の仕事場へきて坐ってしまった。
「大体、東京のガキは生意気じゃ……」
そンな癖、妹と口喧嘩するときは、きまって、俺ァ東京さん行ってしまう――と怒鳴るのだった。妹と父親はよく鷲尾夫婦の前でも喧嘩したが、そンなとき妹もやぶれかぶれの態度で、はァい、どこさんでんゆきなはりまッせ――と云い返すのだった。
「兄さん、あの「益城屋」の坊ッちゃんな、死ンなはりましたばい」
その妹が、何を思い出したかフッとそんなことを云い出した。
「幾田君が、何で?」
「たしか腹膜炎とかてち、それも永ァ間、………にひっかかって、監獄へ入っとなはったもん――」
鷲尾はギックリして妹の顔をみた。