Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Lisez 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 262 caractères · 243 écrans
然ういう直観が霊感のように頭の中へ湧いて来た」
と菊太郎君はその頃から直観を主張する癖があった。今でも直観で売ったり買ったりして損ばかりしている。
「チブスだって癒るよ」
「成績が好かったから気になるんだ。斯ういう時には得て魔が差すものだよ」
「魔が差すほどの成績じゃないと言っている」
「兎に角、例の件は待ってくれ」
「乃木坂の方かい?」
「うむ。まだ誰にも話すまいね」
「話さない」
「万一のことがあると先方へ不吉がつく。口をきいたことがないけれど、心の底から愛している人だ。僕の不幸の暗影を苟めにも投げかけたくない」
「おい。君は少し何うかしているんじゃないか?」
と僕は本当に心細くなった。
以来余り当ったことのない直観だけれど、菊太郎君は予言通りチブスと定って、卒業式の日に東京病院へ入院した。僕は菊太郎君の免状を貰って来て、お母さんに手渡したことを覚えている。然う/\その時もう入院したということをお母さんから聞いたのである。さあ、僕は心配した。子供の頃、菊太郎君の病気を必ず後から頂戴している。麻疹ジフテリア水痘と一々枚挙に遑がない。中学校に入ってから何方も丈夫になって悉皆忘れていたけれど、又チブスを拝領しては堪らない。