Classiques japonais avec furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans
作者はこの場合「門やしまりて」の一語によって、門がしまっているということだけでなく、主の不在であることをも現している。「九日駆馳シテ一日閑ナリ。尋ネテレ君ヲ不レ遇ハ又空シク還ル。怪ミ来ル詩思清ウスルヲ二人骨ヲ一。門ハ対シ二寒流ニ一雪ハ満ツレ山ニ」というような趣であるとすれば、梅花に門を鎖した主は隠者らしくなって来るが、この句はそこまではっきり描いていない。門のしまっているために得た失望の感を、「尋よる」の一語に含ませているに過ぎぬ。
白梅の月をさゝげて寒さかな りん女
明治の末に「寒月照梅花」という勅題が仰出された時、誰かがいろいろ古歌の例を引いたものを見たら、月に梅を配したものはあっても、寒月という感じのものは少かった。当時詠進の歌には、何かの景物によって寒さを現したものが多かったように記憶する。歌では「寒月や」という風の言葉が使いにくいため、自然配合物の力を藉ることになるのであろう。
この句は春になってからの句かも知れぬが、寒さが主になっているので、「寒月照梅花」の意にも適うかと思う。皎々たる月の光の下に、白い梅の花が咲いているという、見るからに寒い感じの句である。