Classiques japonais avec furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans
窓を射る稲妻と、ぱっと消える行燈とが同時でありさえすればいいのである。寸隙を容れぬ瞬間の印象がよく現れている。
接待や欠がちなる昼さがり 畏計
摂待というのは「仏寺あるいは街衢にて往来の人に茶湯を施すこと」と歳時記にある。日は別に定っておらぬらしい。
この句は摂待する側の人を描いたものである。仏寺であるか、街衢であるか、それはわからぬ。通行の人は次から次へと来て、茶に咽喉を潤して去る。いずれ酌むに任せ、飲むに任せてあるに相違ないから、摂待する側の人はただそこに詰めているものと思われる。昼下りは由来最も眠くなりやすい時刻である。秋の日といえどもその点に変りはない。もし残暑の去りやらぬ時分でもあればなお更であろう。摂待する側の人が閑殺されたような形で欠ばかりしているというのも、慥に同情に値する事実である。摂待の句としては変った種類のものといわねばならぬ。
いわし寄る波の赤さや海の月 桃首
魚の大群の寄せて来る時は海の色が変るという。それは昼間のことであろうが、月下にも同様であるかどうか、不幸にしてまだ見たことがないから、何とも断言は出来ない。