Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lisez 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 220 431 caractères · 428 écrans

Aozora Bunko

「では、ほんとうにもう、てまえに子細をきかぬとお約束してくださりまするか」

「男の一言じゃ、くどうきかぬというたら断じてきかぬ」

「ありがとうござります。それならば、けっしてもうわたくしも、あのようなバカなまねはいたしませぬ」

「よしッ。では、この紙入れもそなたに返してつかわすによって、しっかり残り香なと抱き締めて、もうやすめ」

いちばんの懸念だった自殺のおそれがないと見きわめがついたものでしたから、右門も少しほっとなって若者の傷ついた魂を一刻も早く休息させてやるために、みずから夜具の用意をととのえてやりました。

おりからそれを待っていたもののごとく、いよいよ秋のふけまさった庭の草間で、ちち、と身にしみ入るごとく鳴きだした虫の声に、魂の傷つけられた若者はさらにひとしお世のはかなさをおぼえたものか、いくたびも輾転と床の中で寝返りを打っているけはいでしたが、みずからの明知を信じ、みずからの力量を信ずることの厚い右門は、憎いほどの安らかさを示して、いつかもう軽いいびきの中でした。

2

さて、そのあくる朝です。

いつものごとくおしゃべり屋伝六が、年じゅう忙しくてたまらないといったふうに、せかせかしながらやって来ると、しょうぜんと顔の青ざめた見知らぬ若者が、おどおどしながらへやのすみにうずくまっていたものでした