Classiques japonais avec furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lisez 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 221 941 caractères · 435 écrans
やっぱり、ゆうべの九ツ前後に一匹、あの一座の猿公が行くえ知れずになったんで大騒ぎしていたら、ひょっくりこっちの方角から帰ってきたっていいますよ」
「もしや、その猿公は、おまえも見たあの袈裟切り太夫じゃなかったか!」
「そうなんです! そうなんですよ! 袈裟御前を突き刺したあのでけえ雄ざるなんですよ! しかも、血まみれの小柄を一本持っていたといいますぜ」
「よしッ。もう眼はたしかだッ。じゃ、ちっとばかり草香流を小出しにしようぜ!」
蝋色鞘をずっしりと落として差してゆうゆうとふところ手をしながら乗り込んでいったは、いわずと知れた金八屋敷です。しかも、そのおちつきぐあい、今にしてさえざえとさえまさった男まえのさっそうとしたあたり、まったくまのあたり見せてやりたいくらいのものだが、しかるに許しがたきはそれなる相手の金八でした。せめて妻女の始末ぐらいは、当然もう始めているべきが定なのに、香華一つたむけようともせずほったらかしておいたまま、女中のお葉を、ぽちゃぽちゃッとしたべっぴんなんで少し気になるがと仙市座頭がいったお葉なるその女中をそばへ引きつけて、妻女の品とおぼしき形見の着物をたんすの中から取り出しながら、