Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lisez 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 221 941 caractères · 435 écrans

Aozora Bunko

、物事はそうそうおあつらえ向きばかりにはいかないものとみえまして、せっかく捕物三人侠者のおぜんだてが、かくのごとくに申しぶんなく整ったというのに、なんともままにならぬことは、どうしたものか肝心の事件のほうがいっこうにその以後持ち上がってこないことでした。それも五日や十日ならよろしいんですが、善光寺辰が一枚わき役に加わると同時で、ほとんど半月以上もまるで事件の訴えが来なかったものでしたから、いつまでたっても伝六はあいかわらずの伝六とみえまして、たちまちあいきょう者らしい音をあげてしまいました。

「ちくしょうめッ、石川五右衛門もとんだ二枚舌を使うじゃござんせんか。浜の真砂子がどうとやらと、おつに大時代なせりふをぬかしゃがったが、このぶんじゃ悪党の種がつきてしまったかもしれませんぜ」

しきりに五右衛門を罵倒していましたが、しかし、こればっかりは事件のほうで起きてこないかぎり、いかなおしゃべり屋の伝六がしゃちほこ立ちをしたとて、どうにもならないことでしたから、じれじれして待っていると、月を越して四月にはいるやまもなくのことです。突如として、右門畑の怪事件が、不思議な形をとって勃発いたしました。