Classiques japonais avec furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lisez 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 221 941 caractères · 435 écrans
「そうでござんしたか! そのために、わたしを鳥追いにやつさせたんでござんすか。お上のだんながお許しくださいましたとならば、久しぶりに若返りましょうよ」
ようやくそれと知ったとみえて、投げ節笠に面をかくしながら、ばち音涼しく両人のかたわらへ近づくと、
「おむつまじゅうござんすね。お引き出物に、ひとつ歌わせておくんなさいな」
いいつつすれ違ったせつな! さすがはいにしえ、江戸八百八町に鳴らしたくし巻きお由です。あざやかに黒川の紙入れを抜き取りながら、引き返してまいりましたので、ただちに中身を見改めました。
と――果然現われ出たものは、北村大学の紛失したはずの印鑑でした。しかも、それといっしょに室井屋と文字のよめる質屋札が出てまいりましたものでしたから、ただもうあとは疾風迅雷の右門流――
「用人黒川! 神妙にせい!」
「えッ!」
「さっきの右門と今の右門たあ、同じ右門でも味がお違い申すんだッ。じたばたせずと、おなわうけい!」
「そうか! ゆだんさせて、つけてきやがったのか! もうこうなりゃ破れかぶれだッ」
こざかしいことにも、なまくら刀を引き抜いて切りかかったものでしたから、まことにどうもはや、胸のすくことでした。