Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじんじごく

名人地獄

国枝 史郎

Lisez 名人地獄 (めいじんじごく) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 286 caractères · 301 écrans

Aozora Bunko

「え、なんですって? 打ち切りですって?」

松五郎は驚いて眼を見張った。「おどろいたなあ、どうしたんですい? いよいよヤキが廻りましたかね」

「いやいやそういう訳ではない。実はな、もっと重大な事件を、あるお方から頼まれたのだ」

「おおさようで、それはそれは」

「ところでお前に訊くことがある。この江戸の船大工が、姿を消すっていうじゃないか」

「ええ、もう、そりゃあズッと以前からで」

「どうして話してくれなかった?」

ちょっと平八は不機嫌そうにいった。

「だって旦那、この事件は、鼓賊とは関係ありませんよ」

「うん、そりゃそうだろう」

「で、黙っておりましたので」

「そういわれりゃあそれまでだな」平八は止むを得ず苦笑したが、「幾人ほど攫われたな?」

「さあ、ザッと五十人」

「ナニ、五十人? それは大きい」

「ええ、大きゅうございます」

「ところで、いつ頃から始まったんだ?」

「秋口からポツポツとね」

「どんな塩梅になくなるのだ?」

「どうもそれがマチマチで、こうだとハッキリいえませんので」

「まず一例をあげて見れば?」

「神田の由太郎でございますがね、随分有名な棟梁で、それが羽田へ参詣したまま、行方が知れないじゃありませんか」