Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わしゅうちめいだん

和州地名談

柳田 国男

Lisez 和州地名談 (わしゅうちめいだん) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 320 caractères · 14 écrans

Aozora Bunko

たとえば南葛城郡の一区域をサラギと呼び始めた人と、そのサラギに蛇穴という漢字を宛てた人とは、祖父母と孫との続きだったかも知れぬし、またもっと離れていたかも知れぬ。その心持は前後同じであったとは限っていない。子供の名前などこそ近来は始めから文字によって付けるが、それでも人からは始終まちがえて書かれる。まして久しい間口でばかり呼んでいて、何か必要があって記録の上に、それも咄嗟の間に文字にして掲げるのだから、当字が必ずしも最初の意味を、代表しておらぬのは不思議でない。大和の地名には漢字渡来前、さらに何百年も古いものが段々ある。しかも一方にこれが現存の記録となったのは、阿直岐や王仁よりもまた何百年か後のことで、両者の間隔は大分開いている、ということに注意する必要が、この地方はことに大きいのではないかと私は思う。

ちょうど適切な例だからサラギ蛇穴の問題に触れるが、決して野村さんの説を駁する意味ではない。同じく前代大和人の判断を、推測せしめる痕跡とはいいながら、土地をサラギと呼び始めたのも一つの事実、それに蛇穴の字を用いることにしたのもまた一つの別の事実で、私はこの間にかなりの歳月があったものと思っている。