Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うそアつかねえ
嘘アつかねえ
山本 周五郎
Lisez 嘘アつかねえ (うそアつかねえ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 523 caractères · 24 écrans
狡猾の勝つ世の中では、こういう人間は一種の敗者であろう。勘定の催促でも強くはできない、割の悪い仕事はみな押付けられる。彼にはすべてがあとまわし、取るものはびしびし取立てられる。そしてしぜん生活はいつも苦しく、いつまでも苦しく、彼は溜息をつくばかりである。……信吉には今、その途方にくれたような、力のない溜息が聞えるようであった。
「おふくろは、気の勝った女だったろう、生れつきの性分はしようがねえ、だが仮にも、稼ぎにいく亭主に、飯を炊かせる、水を汲ませる、ときには洗濯までさせるッてなあ、……こいつはおらあ褒めたこッちゃねえと思う、旦那のめえだが、こいつだけあおらあはっきり云いてえンだ」
松はこう云って眼をきらきらさせた。相変らず舌ったるいが、顔にはかなりな怒りの表情が現われていた。
「こんな暮しは御免だ、飽き飽きした、……おふくろはいつもそう云ってた、満足に食いてえ物も食えねえ、着てえ物も着られねえ、おまえさんなんかと一緒になるンじゃアなかった、……こいつを口癖のように云った、いつも頭が痛え、腰が痛え、眩暈がする腹がやめる、疲れて起きられねえから、おまえさん起きて釜の下を焚きつけて呉れ、……そして、そのくせ夜中になれば、父をそっと寝かしたこたアねえ、むりむてえかかってくんだ、否も応もねえ、むりむてえ、文句なしな