Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もぐらとらくばん

土鼠と落盤

黒島 伝治

Lisez 土鼠と落盤 (もぐらとらくばん) de 黒島 伝治 (くろしまでんじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 823 caractères · 36 écrans

Aozora Bunko

役員はたび/\見まわりに這入って来た。彼等の頭上にも鉱石は光っていた。役員は、それをも掘り上げることを命じた。

「これゃ、支柱をあてがわにゃ、落盤がありゃしねえかな。」脚の悪い老人は、心配げにカンテラをさし上げて広々とした洞窟の天井を見上げた。

「岩質が堅牢だから大丈夫だ。」

老人はなお、ざら/\に掘り上げられた天井の隅々をさぐるように、カンテラを動かした。キラ/\光っている黄銅鉱の間から、砂が時々パラ/\パラ/\落ちて来た。

「これゃ、どうもあぶなそうだな。」

「なに、大丈夫だよ。」

彼等は左右に掘り拡げた。同時に棚を作って天井に向って掘り上げた。そして横坑は、そのさきへも掘り進められて行った。天井からは、なおパラ/\/\と砂や礫が落ちて来た。

昼食後、井村は、横坑の溝のところに来て、小便をしていた。カンテラが、洞窟の土の上や、岩の割れ目に点々と散らばって薄暗く燃えていた。

「今頃、しゃばへ出りゃ、お日さんが照ってるんだなア。」声変りがしかけた市三だった。

「そうさ。」

「この五日の休みは、検査でお流れか。チェッ。」

又、ほかの声がした。

食後の三十分間を、皆は、蓆を拡げ、坑木に腰かけなどしてそれ/″\休んでいた。