Classiques japonais avec furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lisez 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 55 000 caractères · 111 écrans
わけはわからないが、たしかに、この戦車は、地上に出ているのだ」
「そんなばかばかしい夢みたいなことが……」
「全く、全くだ!」
二人は、どっちも、速夫のことばを信用しない。
そこで速夫は、
「じゃ、僕は、この地底戦車の扉をあけて、外へ出てみるから……」
「ああ待ってもらいましょう。扉をあけりゃ、そこから水がどっと入ってきて、われわれはたちまちお陀仏だ」
「じゃあ、助かりたくないのか」
「扉をあけりゃ、とたんに、死んでしまいますよ。助かるどころの話じゃありませんよ。これは、わしの永年の経験からいうのだ」
と、パイ軍曹は、なかなか自信あり気である。
意見は、こうして、二つに分れた。
一体、どっちが本当か?
そのときである。不意に、この戦車が、かたんと揺れた。戦車の中は地震のようである。
ところが、ふしぎにも、戦車は、ますます揺れだし、そしてますます傾くのであった。三名の者は、とても立っていられなかった。てんでに、器械や椅子につかまって、こらえている。まさか、地震でもなかろうに。
そのうちに、急に、動揺がとまった。
「おお、どうした!」
「おや、いつの間にか、天井と床とが、あべこべになって、戦車は、とうとうもとどおりになったぞ!」