Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans
ところが今、怪しい艦艇が近づきつつありと、オルガ姫は、報告してきたのであった。
怪しい艦艇とは、いずくの国のものぞ。
その詮議はあとまわしだ。今は、なには兎もあれ、待避しなければならない。私は、椅子から腰をあげた。
「姫、籐椅子を、下にもってきてくれ」
「はあ」
「それから、後を頼むぞ」
「はい」
私は階段を、駈け下った。
つづいて、オルガ姫が椅子を持って、階段を駈け下りてきたと思うと、彼女はその足ですぐ配電盤のところへ、とんでいった。
複雑なスイッチが、つぎつぎに入れられた。赤や白や緑やの、色とりどりのパイロット・ランプが、点いたり消えたりした。防音壁をとおして、隣室の機械室に廻っている廻転機のスピード・アップ音が、かすかに聞える。
私たちの体は、なんの衝動も感じなかったけれど、深度計の指針は、ぐんぐん右へ廻りだした。
室内の空気の臭いが、すっかりちがってきた、薬品くさい。もちろん、それは濾過層を一杯にうずめている薬品の臭いであった。
「三隻よりなる哨戒艦隊、東四十度、三万メートル!」
オルガ姫は、すきとおる声で、近づく艦艇を測量した結果を、報告した。
「どこの国の艦だか分らないか」