Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つぼたじょうじのあじ
坪田譲治の味
尾崎 士郎
Lisez 坪田譲治の味 (つぼたじょうじのあじ) de 尾崎 士郎 (おざきしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 124 caractères · 11 écrans
私の文壇生活をとおして、交遊関係の、もっとも古いのは坪田君であるかも知れぬ。大正十一年か、十二年か、――数えて、そろそろ四十年になる筈だ。今まで、そんなことを考えてみたこともなかったが、うかうかと時が過ぎてしまったらしい。人生五十という標準年齢を対象的に考えると、私たちはもう人生の外へ一歩踏みだしたかんじでもある。文壇生活四十年なぞというのは、自慢にならぬどころか、自ら、無為、無能、卑怯未練、不才、臆病、停滞、逡巡、――つまり、凡夫のあさましさを語るに落つるものでもあろうか。
こんな物のいい方は尠からずキザッぽくもあるが、とにかく、私と坪田君とは年齢において十年の開きがあるとはいえ、大正大震災の前後頃から、三十余年の交遊を重ねているということは、仮りに僕等が小説家ではなく、坪田君が市井の下駄屋の主人、僕が居酒屋の親爺であったとしたところで、終始一貫、太平の逸民として過したわれ等の青春は愉しきかぎりであった。
坪田君が、二年前、私のことを回想して書いた文章の中に次のごとき一節がある。「(前略)尾崎士郎氏を知ったのは大正十三年のことである。私が三十四で彼が二十六であった。