Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぼちてんぼうてい
墓地展望亭
久生 十蘭
Lisez 墓地展望亭 (ぼちてんぼうてい) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 46 485 caractères · 93 écrans
(今は、たいして死にたいと思っていないようだ)
それから、あわててこんな風に訂正した。
(おれはもう死ぬのがいやになった! このほうが、正直だ)
伊太利人の使小僧が手に帽子を持っておずおずと近づいて来た。
「旦那、あなたは鼬鼠のケープを着た娘さんのことをお尋ねになっているッて夜番が言いましたが……」
「そうだ」
「あッし、知ってるんです」
竜太郎は呻き声をあげた。
「早く言え! 金は、やる」
衣嚢にあるのをでたらめに掴み出して、使小僧の鼻の先に突き出した。手に何を掴んだのかまるで覚えがなかった。見ると、千法の紙幣だった。
「これをやるから、早く言え」
使小僧は顫え上った。
「昨夜、一時ごろ、あッしが扉番をして居りますと、大きなね……それは、大きな自動車がめえりましたんです。頭灯なんざ、こんなにでッかくて、喇叭がね、それも銀の喇叭が三つもついてるんでさァ。運転手が二人乗っていて、それがはァ棒でも嚥んだように鯱ッちょこばッてるんです。車の中には六十ばかりの老婦人が乗っているンだが降りもしねえ。なんだと思って見ていると、運転手が喇叭を、ブゥッ、ブゥッ、と二度ずつ三度つづけて鳴らしました。