Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つぼ

壺

山本 周五郎

Lisez 壺 (つぼ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 624 caractères · 34 écrans

Aozora Bunko

のだが、ついに待ちきれなくなり、がまんの尽きるときが来た。六月はじめの或る日、……かれは又右衛門が庭へ出て来たのをみかけると、心をきめた顔色で側へあゆみ寄り、「おねがいがございます」と思いきってきりだした。「こちらへお供をしてまいりましてから半年も過ぎました、どうぞ刀法のお手びきをおたのみ申したいと存じます」「そうであったな……」又右衛門は見向きもせずに、「おれもそれは考えていたところだ、しかし七郎次、おまえはもうりっぱなうでをもっている、それ以上はおれにも手びきをすることはない、……あとは道の極意を伝授するだけだ」「ご伝授がねがえますか」七郎次は思わずせきこんだ、「極意のご伝授がねがえるのですか」又右衛門はあらぬ方を見やったままうんと頷き、こちらへ来いと云ってあるきだした。庭の裏木戸をぬけて外へ出る、広い草地のなかへ二三十歩はいってゆくと、立ち止って手をあげ、草地のまん中に立っている高い一本杉を指さした。「あれに杉木がある」「……はい」「日が出て日が沈むまで、杉木はその影を地におとす、わかるな」「わかります」「その影の移る