Classiques japonais avec furigana
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たしんきょう
多神教
泉 鏡花
Lisez 多神教 (たしんきょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 787 caractères · 36 écrans
茨の鞭では堪えまい。よい事を申したな、別に御罰の当てようがある。何よりも先ず、その、世に浅ましい、鬼畜のありさまを見しょう。見よう。――御身たちもよく覚えて、お社近い村里の、嫁、嬶々、娘の見せしめにもし、かつは郡へも町へも触れい。布気田。
禰宜 は。
神職 じたばたするなりゃ、手取り足取り……村の衆にも手伝わせて、その婦の上衣を引剥げ。髪を捌かせ、鉄輪を頭に、九つか、七つか、蝋燭を燃して、めらめらと、蛇の舌の如く頂かせろ。
仕丁 こりゃ可い、可い。最上等の御分別。
神職 退れ、棚村。さ、神の御心じゃ、猶予うなよ。
――渠ら、お沢を押取込めて、そのなせる事、神職の言の如し。両手を扼り、腰を押して、真正面に、看客にその姿を露呈す。――
お沢 ヒイ……(歯を切りて忍泣く。)
神職 いや、蒼ざめ果てた、がまだ人間の婦の面じゃ。あからさまに、邪慳、陰悪の相を顕わす、それ、その般若、鬼女の面を被せろ。おお、その通り。鏡も胸に、な、それそれ、藁人形、片手に鉄槌。――うむその通り。一度、二度、三度、ぐるぐると引廻したらば、可。――何と、丑の刻の咒詛の女魔は、一本歯の高下駄を穿くと言うに、些ともの足りぬ。