Classiques japonais avec furigana
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たしんきょう
多神教
泉 鏡花
Lisez 多神教 (たしんきょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 787 caractères · 36 écrans
媛神。軽く手を拍つや、その鞍に積めるままなる蕪、太根、人参の類、おのずから解けてばらばらと左右に落つ。駒また高らかに鳴く。のりつけほうほう。――)
媛神 ほほほほ、(微笑みつつ寄りて、蘆毛の鼻頭を軽く拊つ)何だい、お前まで。(駒、高嘶きす)〔――この時、看客の笑声あるいは静まらん。然らんには、この戯曲なかば成功たるべし。〕――お沢さん、疲れたろう。乗っておいで。姥は影に添って、見送ってお上げ――人里まで。
お沢 お姫様。
巫女 もろともにお礼をば申上げます。
蘆毛は、ひとりして鰭爪軽く、お沢に行く。
丁々坊 ははは、この梟、羽を生せ。(戯れながら――熊手にかけて、白拍子の躯、藁人形、そのほか、釘、獣皮などを掻き浚う。)
巫女 さ、このお娘。――貴女様に、御挨拶申上げて……
お沢 (はっと手をつかう)お姫様。草刈、水汲いたします。お傍にいとう存じます。
媛神 (廻廊に立つ)――私の傍においでだと、一つ目のおばけに成ります、可恐い、可恐い、……それに第一、こんな事、二度とはいけません。早く帰って、そくさいにおくらし。――駒に乗るのに坐っていないで、遠慮のう。
お沢 (涙ぐみつつ)お姫様。