Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おおとりものせんにんつぼ

大捕物仙人壺

国枝 史郎

Lisez 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 47 606 caractères · 97 écrans

Aozora Bunko

「おやおやこんな晩に火事を出したんだよ。何て間抜けな人足だろう。アラ、驚いた、小屋じゃないか!」

正しく火事を出したのは、女軽業の掛小屋であった。

役人達が遣って来て、立退きを命ずると、急に彼等は周章て出した。そうして役人に反抗し、突然小屋へ火を掛けた。これには役人達も驚いたが、しかし事情はすぐ解った。この時代の小屋者の常で、彼等は反面、賊でもあった。で盗み蓄めた品物が、小屋に隠されてあったのである。

つまり贓物を焼き払い、証拠を湮滅させようため、わざと小屋へ火を掛けたのであった。

それと感付くと役人達は、がぜん態度を一変させ、彼等を捕縛えようと犇めいた。

彼等は男女取り雑ぜて三十人余りの人数であった。それに馬が二頭いた。それから白という猛犬がいた。それから例の鼬がいた。これらのものが一斉に、役人達に敵対した。彼等は武器を持っていた。商売用の刀や匕首や、竹槍などを持っていた。

どんなに彼等が凶暴でも、三十人こっきりであったなら、捕縛えるに苦労はしなかったろう。しかるにここに困ったことには味方する者が現われた。

当時諏訪藩は佐幕党として、勤王派に睨まれていた。