Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 722 caractères · 286 écrans
弁信は、宮の台の原のまんなかに立って考えました。時々、その法然頭を左右に振りながら、そうして、せっかくの提灯の中の蝋燭が、早や燃え尽きようとするのに、動き出そうともしません。
ラジオは現代の科学が発明する以前、何千万年の間、この空間に存在していたものであります。けれどもその時代には、各人がアンテナを持つというわけにゆかず、ただ特殊の人だけが、それを聞くことができたのです。天才と修練とによって、透徹された心耳を有する人は、この宇宙のラジオを、アンテナも、レシーヴァーもなしに聞くことができて、それを人間に伝えた時に、人間がそれを神秘とし、奇蹟としました。ある特殊の人は、いつでも、限られたる人の聞くことができない音を聞き、限られたる人の見ることのできない世界を見ているのです。ですから、経文の世界は、大覚者にとっては夢の世界ではなくして、現実の世界です。
ここにお喋りの弁信法師は、暗中に立ってその特有のアンテナを働かしている。
提灯は、とうとう消えてしまいました。蝋燭がその使命を果して、光明の犠牲を払い尽したから……しかし、それが弁信法師にとってはなんでもありません。