Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 722 caractères · 286 écrans

Aozora Bunko

と言って元気に老神主は立って、神棚の前の御幣を持って来て、

「朝日権現は万物の親神……その御陽光天地に遍満し、一切の万物、光明温暖のうちに養い養われ、はぐくみ育てらる……」

と言って、二人の頭の上で、しきりにその御幣を振りかざしました。

この幣束で、お祓いをしてもらったのだか、祓い出されたのだか、二人はほどなく小屋の外へ出てしまいました。

「ごらん、お前があんまり陰気な顔をしているもんだから、あの神主様にまでばかにされてしまった」

といって、後家さんが浅吉をこづきました。浅吉はよろよろとして踏みとどまるところを、後ろから行って後家さんがまたこづきました。

「ホントに陽気におなりよ、意気地なし、陰気はけがれだと神主様も言ったじゃないか、お天道様の御陽光が消えると、けがれが起ると神主様がそうおっしゃったよ、ホントにお前はけがれだよ」

「だって、お内儀さん……」

恨めしそうに後ろを向きながら、浅吉がまたよろよろとよろけて踏みとどまると、

「お前がいると陰気くさくっていけないって、体よく追っ払われたんじゃないか、外聞が悪い」

といって後家さんが三たびこづくと、浅吉がまたよろけました。