Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 159 272 caractères · 313 écrans

Aozora Bunko

それは最初の幕。箱崎八幡の松原の場では確かに二十八人を斬ったに相違ない。二幕目の宇都宮三浦屋裏手の斬合いは、暗くてよくわからなかったが、二十人は確かに斬っている。そのうち、お辻が懐剣で三人ばかりを仕留めているらしい。

だから、今までの幕で、重太郎の手に掛った者が、都合五十人ばかりになっている勘定だが、この場に至るともう算勘の及ぶところではない。

なにしろ、一方は二千五百人。それをこちらは三人で相手になるのだから、一人前平均八百人ずつはこなせるわけになる。しかし、たとえ二千五百人にしろ、三千人にしろ、芝居そのものの筋書には限定した数字が書いてあるのだから、まだ始末がいいが、舞台そのものの上に於ける人の数は無限であるから、算勘に乗らない。なぜならば、いったん、斬られて倒れた人間が、暗に紛れて這い出してまた鬘を冠り直し、太刀取りのべて、やあやあと向って来るからである。

死んだ人が、幾度でも生き返って立向って来るのだから、その数は無限である。

これでは、さしもの重太郎でも斬り尽せるはずがない。いかなる算盤でも量り切れるはずがない、と匙を投げました。

なんぼなんでも、これは酷い――と見返ったが、見物はそれどころではない、ただもう熱狂しきって、それ敵が後ろへ廻った、重太郎しっかりやれ、横の方に気をつけろ……と夢中