Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 962 caractères · 145 écrans
「友さん、そうしてお前、いったい、その荷物は、名古屋のどこのなんといううちまで引いて行くのだエ」
「あ、どこだか知らねえが……」
「行く先がわからないのかエ」
「所番地はちゃんと聞いておかなかったんだが、その一軒のところはヤシの家だ」
「ヤシ?」
「うむ」
「ヤシって何だろう」
「生き物に芸を仕込んで、見世物にしようというところなんだ」
「ははあ、香具師かエ……」
「うむ」
「そうして、そのめざす相手の香具師というのは、名古屋の何というところの、何という人?」
「それはわからねえ、ただ、香具師のところへ……香具師に少し、こっちも頼みてえことがあるのでね」
「名古屋も広いね、香具師だって、一人や二人じゃあるまい」
「うむ」
「まあ、いいさ、そのうちには何とか手蔓があってわかるだろう、都合によっては、わたしの方で当りがつくかも知れない」
とお角が言いました。
香具師の連中といえば、興行界の伝手を以て行けば、存外、たやすく当りがつくかも知れない。その時に米友の頭へ発止と来たのは、そうだ、この女軽業の親方は顔がいいし、じゃの道は蛇だ。
熊の子を、香具師の手から譲り受ける交渉やなんぞには、親分の道庵先生を頼むよりは、この親方のお角さんに渡りをつけてもらうのが、利き目がありはしないかということです。