Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans
そう気がつくと、神尾はむっくりと起き上って、衣服の塵をはたはたとはたくと、この薪小屋から未練もなく忍び出したのですが、どちらを見ても真暗です。
暗いところをたどりたどり、表本堂の方へは出ないで、墓地の方の淋しい裏へと歩き出して見ると、この寺の墓地の区域がなかなかに広大であることを知りました。見渡す限りというのも大仰だが、広い墓地です。大小の墓石が雑然として、なんとなく安達ヶ原の一角へでも迷い込んだような気持がする。
むろん神尾は、ここがどこで――何という寺であるかは知らない。
しかし、常識で考えても、あれからの自分の足で、奥州の安達ヶ原まで走れるはずはないから、いずれ江戸府内、近郊の寺に相違あるまいが、それにしても墓地が広大だと思わざるを得ない。
いずれにしても、この墓地を突切って、垣根の破れでも壊して、往還へ出てしまえばこっちのもの。この墓地の中で怪しまれてはつまらない。幸いなことには、やっぱり暗夜で、誰も神尾を怪しむために、深夜この墓地に待構えている人はない。神尾は広い墓地の中を縦横に歩いて、その出口を求めようとしたが、ありそうでなかなかない。