Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans

Aozora Bunko

女の方でも必ずしも附纏う気はないのだ。また、自分としても、女に附きまとわれたり、食いつかれたりするほどの罪を作っていないのに、おたがいは、絶えず右と左から堂々巡りをし合って、ばあ――とも言えず、またかと苦笑いしながら、手を取り合っている。

手を取り合うといったところで、手に手をとって鳥が鳴く東路……というようなしゃれた道行ではないが、女は兵馬をたよるように出来、兵馬も女を見てやらなければならないように悪く出来ている。これから、名にし負う飛騨の山谷を越えて、加賀の里へ出るまで、この女との二人旅、兵馬はそれを思うとうんざりせざるを得ない。

そうこうしているうちに、日も暮れる、さし当ってはまた今夜の宿だ。

百十八

しかし、その日は、とある山宿に宿を求めることができました。

山宿といったところで、この辺は、特に宿屋を営んでいるというものはなく、頼めばどこでも泊めてくれる。

だから、特に客座敷というものもない。木地小屋が空いているからといって、そこへ泊めてくれました。

別座敷へ特に優遇の意味です。

兵馬は、女がすすめるのも聞き入れず、草鞋を取っただけの旅姿で夜を明かすべく、炉辺の柱にもたれていました。