Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 254 021 caractères · 495 écrans

Aozora Bunko

「誰だ、何奴だ、何奴なれば拙者頭上をめがけて、なんらの先触れもなく――奇怪千万、緩怠至極!」

こう言ってわめき立てた時は、無惨や、その頭上から、よたとんの全身をひっかぶってしまったものですから、一たまりもなく同体に落ちて、それからは二つが、組んずほぐれつより合わされて、なお低く転がり落ちて行ったが、幸いにしてとある灌木の木株のところへくると、そこにひっかかって漸く食いとまることができました。

「あッ!」

「あッ!」

と双方とも、まず、そこで食い止められたことによって、生命に別条のないことを認識しつつ、ほっと安心の息をつくと共に、

「これはこれは、よたとん先生ではござらぬか」

「いや、これは金十郎殿」

という面合せになりました。二人は痛い腰をさすりながら、まず以て生命に別条のなきことをよろこび、それから、金十郎が、

「これはまた、いかな儀でござる、よたとん先生!」

たずねられて、よたとんが、

「これこれ斯様なる仕儀、無学蒙昧の後輩を、故実の詮議によって教え遣わそうと致したところ、無法とや言わん、乱暴とや言わん……」

それを聞くと、こらえかねた金茶金十郎が、

「いで、その無学蒙昧なる若輩共、この金十郎が取って押えて目に物見せて遣わさん、いざ、案内さっせい!」