Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lisez 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 374 caractères · 345 écrans
褌一つで木刀を一本、その真中に状箱を結いつけたのを肩にかついでいる。そのせかせかとする息の合間に、時々大声でわめいて来る。主膳とすれ違った時に、耳を澄ましてみると、
ここから江戸まで三百里、裸で道中がなるものか、なるかならぬか、やって来た、一貫占めたか、セイゴどん、しゃか、しゃか
何のことだかわからない。すれちがってしまってから、また振返ると、
ここから江戸まで三百里、裸で道中がなるものか、なるかならぬか、やってきた、一貫占めたか、セイゴどん、しゃか、しゃか
「何だい、あれは」
「薩摩飛脚でござんしょう」
ナニ、薩摩、その薩摩がどうした、憎い奴だ。
このごろ、江戸の市中の火附強盗の帳元は、皆その薩摩の為す業だと言っている。この増上寺に近いところに、その市中の山賊強盗の巣、薩摩屋敷があるはずだ、よし、ひとつ、その巣を見届けてくれよう。
神尾は、直ちに爪先を四国町の方へと向けました。なにかと面憎い薩摩屋敷へ、仕返しに行くのではない、見届けに行くのだ。
まもなく、その三田の四国町、薩州邸の表門を横目で睨んで神尾主膳――
「薯の奴め、蔓を延ばしたものだ、もとこの屋敷のこっち側は土佐の屋敷だったんだが、それを薩摩が併合しちまやがった、そうして、今やこの邸が江戸攪乱の策源地となっている、退治しなけりゃいかん、公然たる強盗の巣窟