Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

「では、どうぞ、そちらの炬燵にゆっくりとお入り下さいまし、拙者はこのままで失礼を致します。こうして相離れていながら、お話を承りたいものでございます」

「左様ならば、我々も御免を蒙りまして。しかし、我々がこうしていい気になって、碇を下ろしては、失礼はさて置き、御病気におさわりになるようなことはございますまいか」

再び念を押してみると、

「そんな御心配は御無用です、今日は大へん気分がよろしいので、お話相手が欲しいと思っていたところでございます、心置きなくごゆるりと」

「しからば、御免を蒙りまして」

この晴れやかな問答を聞いて、誰よりも胸を撫で下ろしたのは、お雪ちゃんです。

テレきった自分の立場が完全に救われたのみならず、この人が、こんなにまで、快く人を待遇する気になったのは、来客のために無上の快感であるのみならず、本人自身の病気というものが、全く調子をよみがえらせたものとみないわけにはゆきません。いずれもの意味に於て、お雪は春の光が急に障子の外にまばゆくさし込んで来たような、嬉しい感じでいっぱいになりました。

「さあ、どうぞ、ごゆるりと」

お雪は、欣々として、炬燵の蒲団をかきあげたり、座蒲団をすすめたりしていると、北原は持参の蕎麦饅頭と、塩せんべいをお雪の前へ出し、