Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

お角が先に出て、案内に立ちました。

相撲場は、直ぐに眼の前の広場です。お銀様も快く駕籠を出て、茶屋から借りた草履を穿いて、盛んに景気を立てている相撲小屋の方へと、石ころ道を歩きはじめました。

先に立ったお角のキビキビしたのと、連れの若衆も、気負いと老巧なのを三人つけていたのが、一緒になって歩き出しました。

「ねえ、お嬢様、あの幟の一つをごらんなさい、舞鶴駒吉てのがございましょう、あれはね、駿河の生れで、そうですね、安政六年の春でしたか、回向院へ来たことがありますよ。回向院へ来る前から、わたしは知っていました。こっちの物にしようと考えているうちに、相撲に取られてしまいました。相撲に取られるのが本筋なんでしょうけれど……何しろ、その時に八歳で、二十五貫目からありました、相撲のうちでも、めったにあんなのは出ません。その後、どうなったかと思っていたら、ごらんなさい、あの幟がそれでございますよ。まあ、あんなずう体を見ておくのも学問になりますから、ひとつあの子に会ってやってみて下さいまし」

お角がお銀様にこんなことを言いました。

この時分、後ろの赤坂の方面から来るのと、行手の藤川筋から往くのと、それに意外に間道をつめかけて来る近郷近在の衆とが、河岸の広場の相撲小屋をめざして進んで行く光景は、蟻の町の立ったような見物