Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lisez 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 368 567 caractères · 720 écrans

Aozora Bunko

という表情が、子供たちの面に現われる頓着もなく、再度の丼はことごとく飲みつくされてしまいました。

それで多分、渇きが止ったのでしょう、悠々として陣屋の方へ引返して来る。子供は、やっぱりそのあとについて戻る。

幸いに、ここは町並を少し離れたところでしたから、わいわい連があまりたからなかったものの、それでも陣屋のあたりが、ようやく物さわがしくなってきました。

マドロス氏は、そこで無雑作に板の間張りの上へあがり込んで、数多の職人の中を分けて――車大工の東造爺がいるばかりではなく、ここにはなお幾多の若い職人が働いて、同じように皆、驚異の眼をマドロス君に向けている中を、ニヤニヤと笑いながら通りぬけて、一方の板の衝立の蔭の、誰にも姿を見せないところで、急ごしらえの椅子テーブルに身をもたせ、お手の物のマドロスパイプに火をつけてすまし込みました。

この時分になって、スッテンドウジの宣伝が利き出したものか、この陣屋敷のあたりへ、むやみに人が集まって来る気配でしたから、東造爺は気を利かして冠木門の戸を締めきってしまいました。

門の外で体よく食い留められた連中は、汐時がよかったせいか、強って見せろと乱入する者もなく、暴動を起して不平を叫ぶこともなく、まあ、明日という日もあるから、見られる時はいつでも見られる、そう急くなよ、といった