Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lisez 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 601 caractères · 387 écrans
「かまあねえから突っついて食ってしまえ、食ってしまえ」
竿の先を巾で拭いているところを見ると、二寸ばかりの鋭利なる穂先が菱のように立てられてあるのでありました。
それを殿御が聞きつけて
留まれ留まれと袖を曳く
これがこの先生の得意の鼻歌であると覚しく、前にもこれを歌っていたが、
それで留まらぬものならば
馬を追い出せ弥太郎殿……
この時、裏手の方で、
「米友さん、米友さん、家にいるの、よう米友さん」
息を切った女の子の声。
「誰だい、玉ちゃんかい」
「米友さん」
この子供のような年寄のような壮者のような奇妙な男の名は米友というのでありました。そこへ駈け込んで来たのは、今なにもかも夢中で我が家を逃げ出して来たお玉であります。
「どうしたんだい、玉ちゃん、跣足で、息を切って。唇の色まで変ってらあ」
「米友さん、大変なんだよ、大変が出来たんだから、わたしを隠して下さい」
「大変というのは、いったいどうしたんだい」
「わたしは何も悪いことをした覚えはないのに、お役人が来てわたしを捉まえて行こうとするもんだから、わたしは一生けんめい逃げて来たの」
「玉ちゃんを役人が捉まえるって? おかしいなあ、何かの間違いなんだろう」