Classiques japonais avec furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lisez 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 601 caractères · 387 écrans
たから歩くのも楽なものさ、もとは撞木杖を突いて歩いていたんだが、この槍を貰ってから、撞木杖をよしてこれを突いて調子を取って歩くと、並みの人よりは早く歩けるくれえだ」
と言いながら米友は、松の木の下を離れて、そこらを探し廻り、裂けて落ち散っていた槍の鞘を拾って、これを穂の上へかぶせ、紙撚をこしらえて裂目を結ぶ。
米友は竜華寺の方へ足を向けて、
「それにしても、俺らたち二人を泥棒の罪に落した奴は誰だろう、きっとほかに泥棒があるんだぜ、そいつが盗んで、俺らたちに罪をなすりつけたんだな」
「きっと泥棒がほかにあるんだよ、どんな奴だか知らないけれど憎らしいねえ」
「二人をこんな目に会わせて、故郷を立退かせるようにしたのもそいつの仕業なんだ、早く捜し出して明りを立ててみてえものだ」
「ほんとうに早くその悪者を捉まえてやりたい」
「ムクは知っているんだろうよ、備前屋へ入った泥棒をムクは知っているに違いない」
お君はムクに話しかけるように言ったが、ムクは、やはり黙って歩いていました。
「そうよ、ムクはきっと知っている」
九
庵原村の無住同様な法華寺。竜之助を乗せた馬の轡を取ったがんりきの百蔵は、そこへ机竜之助を連れて来ました。