Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans
「そうとも、そうとも、今日はひとつ、友兄に奢ってもらうがものはある」
「それ、どうだ、友造どの、覚悟をきめて返答さっしゃい」
「何だかわからねえ」
米友はようやく首根っ子に結びつけた風呂敷包をほどいて、縁台の上へ置いて、解せない面。それを興あることに思って、一同の者が残らず米友を的に、
「さあ、友造君、奢るか奢らないか」
「わからねえ、奢っていい筋があるなら、ずいぶん奢らねえものでもねえが、わけも話さねえで、人を見かけてむりやりに奢れったって、そうはいかねえ」
米友は炉の傍に立ったままで解せない面に、多少の不安を浮ばせていると、
「友造どの、そなたに宛てて別嬪から文書が来ているよ」
「エ、文書が……」
寺侍の某が、やはりニヤニヤと笑いながら、一通の封じ文を米友の眼の前に突き出して、
「どうもこの頃中から様子がおかしいと思っていたら、この始末だ、油断も隙もならねえ」
そうすると寺男がまた口を出して、
「全く人は見かけによらねえもんだ、これを奢ってもらわなかった日にゃ、やりきれねえ」
「うーん」
と米友が眼をって唸りながら、その一通を受取って見ると、美しい女文字で表に「友造様まいる」