Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans
それは頭を芥子坊主にして支那服を着ている。駒井が扉をあけて入って来ても、この少年はいっこう驚かず、うしろをも向かずに、机に向って書を読み耽っている。
「金椎」
後ろから肩を叩いて名を呼んだので、はじめて少年はびっくりして、駒井の面を見上げました。
駒井は、相変らずやっているな、という表情で少年に向い、有合わせのペンを取って紙片に「紅茶」と記すと、少年は頷いて、今まで繙いていた一巻の冊子をポケットの中に納めながら、椅子を立ち上ります。
その時に、駒井は同じ紙の一端にペンを走らせて、「ソノ本ヲ少シ貸シナサイ」――ポケットの中に納めかけた一巻の書を、少年はぜひなく引き出して駒井の前に提出すると、それを受取った駒井は、
「有難う」
これは言葉で挨拶する。少年はそのまま勝手元へ行ってしまい、同時に駒井もその部屋を立って自分の部屋へ帰って、少年の手から借りて来た書物を二三頁読み返していると、以前の少年が温かい紅茶を捧げてやって来ました。
「君もそこへ坐り給え」
これも同じく口でいって、椅子の一つを少年に指さし示すと、卓の上に紅茶をさしおいた少年は、心得て椅子に腰を卸しました。