Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans

Aozora Bunko

まもなく、この家をいくらも離れないところで、辻駕籠を呼ぶ同じ人の姿を見かけます。

七

西洋大魔術が初日の蓋をあけた日の晩、本所相生町から芝の四国町へかけて、浪士が火をつけて歩いた晩――また親方のお角が大城屋にお大尽を訪ねた晩。

小石川の切支丹屋敷に近い御家人崩れの福村の家では、福兄とお絹とが、さしむかっての痴話。

脇息の上へ両臂を置いて、腮をささえた福村は、

「なんにしても、あの女の腕は驚嘆に価する、無から有をひねり出す芸当は、魔術以上の魔術だ、天性、興行師に出来ている女だ」

と言って賞めそやすのを、お絹がつんと横を向いて、

「恥と外聞を捨ててかかりゃ、何だってできないことはありませんよ」

福村がこの場で賞めそやしたのは、無論女軽業の親方のお角のことであります。すべて女の前で女を賞めるのは禁物にきまっているうちに、このお絹という女の前で、お角を賞めそやすのは、油屋の前で火事を賞めるようなものであります。それを知りながら福村が賞讃をあえてするところを見ると、ともかく、よくよくあの女の手腕に感心したものがあればこそと思われる。

「ところが今度という今度は、恥も外聞も捨ててかからないんだからな。