Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lisez 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 242 044 caractères · 477 écrans

Aozora Bunko

張り合って来たのですが、ここで苦手にとっつかまっては、苦笑いがとまらない。

「がんりき、昨夜のあのいたずらは誰の仕事だ、貴様はよく知っているだろうな、知らないとは言わせんぞ。あれは南条力と五十嵐某らの浪人どもが企んで、伊豆甚の娘を盗み出して逃げたものに相違あるまい。多分、貴様あたりがその手引をしたものと睨んでいる。どうだ、真直ぐにいってしまえ、どっちへ逃げたか、それともどこへ隠したか、てっとり早く明白といってしまえ」

山崎譲はグッと近く寄って来て、小柄を持っているがんりきの小手を、しっかりとつかまえてしまいました。

「その事、その事なんでございます、実はがんりきもその事で、出し抜かれたんでございますからなあ」

何をか言いわけをしようとするのを、山崎は許すまじき色で手首を持って引き寄せました。

がんりきの百蔵も、この人にとっつかまっては弱りきっているのを、山崎はグングンと引張って、

「がんりき、貴様はこの間、南条なにがしの案内をして相模野街道を南へ歩いていたそうだが、あれはどこへ行ったのだ」

「白状してしまいますから、どうか、そう強く手を引張らないようにしていただきたいものです、片一方しかないがんりきの手がもげてしまうと、かけがえがねえんでございます」