Classiques japonais avec furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Lisez 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 122 347 caractères · 243 écrans
……今に鷲尾の何とかやらがやって来たらどうするんだえ? ねえお前さん。……(仙太返事をせぬ)……もう一月の余も、お前さんの為に、手引をしたり駆け歩いたり私もよっぽど粋狂な、今夜なぞも、この外をあっちへ行ったりこっちへ廻ったりして見張っている間、あたしゃきもが縮んだわな。……何が何だか女なんぞにゃ理屈もヘチマも解りゃしないけど、お前の為だと思えばこそ、こんな真似もするが、これっきりでふるふる御免。……寝込んでしまっちゃ、いけないよ。……そんなに人を殺せばとて、世間がどうこうとなるじゃなしさ。第一、お前さんだとて、井上さんからヤイヤイ言われながら、そんなに気は進んじゃ居なかったもの……。
仙太 言うか!
お蔦 ……言うなと言えば言ゃあしない。したが話がさ、あたしが、何故こんなことを言うのか、お前さんも百も承知だものを。ちっとは察しておくれよ。
仙太 (やはり仰向いたままで)お前も度胸がよくなった。
お蔦 あいさ、元はこんな女じゃなかった。……御朱印外も常陸の方の生れは生れだけど、小さい時からの深川育ち、もともとこんなにシダラがなくはない。意気も張りもなくなったのは何のためだ?……去年の暮れの、お前さんが百姓になるんだと言って江戸を打立った時にだって、百姓暮しで結構だと言ってさ、少しばかり有った稼業のかかりの肩を抜い