Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

Lisez 奇談クラブ〔戦後版〕 (きだんクラブ〔せんごばん〕) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 161 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

時々日本語らしい言葉は出て来ます。母音が多くて、言葉に微妙な陰影のないところは、まさに日本語に相違ありませんが、それが何を言っているのか、少しも意味がわからないのです。

一面のレコードは僅かに三分そこそこで終りました。鈴子夫人始め佐瀬弁護士も森川森之助も、四五人の近親者達も、たがいに顔を見合わせるばかり。

「これはどうしたことでしょう。一句も一言もわかりませんが」

佐瀬弁護士が真っ先に匙を投げてしまいました。

「外国語ではありませんか」

私はそう申しました。日本語の発音や語脈に違いありませんが、世界の何処かに、こんな言葉が無いとは限らないのです。

「いえ、国府は英語と独逸語の外には外国語を存じませんでしたが――」

鈴子夫人は言うのです。この録音された言葉は、明らかに英語でも独逸語でもありません。

「どうぞ裏を」

親類の一人に言われると、佐瀬弁護士は急に気が付いたらしく、

「そうそう裏をかけて聴くべきでした」

ターン・テーブルのレコードは裏返しにされて、新に針はおろされました、が、珍ぷん漢ぷんは同じことで、三分余りの長広舌も、結局何を言ってるのか少しもわかりません。