Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きぞくひがん

奇賊悲願

海野 十三

Lisez 奇賊悲願 (きぞくひがん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 375 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

「……おれが二発目を発射するような気になるなんて、もう焼きが廻ったんだ。ピストルも、今夜かぎり、お別れだ」

そういうと貫一は、ピストルを空高く投げた。やがて森かげの池の水が、ぽちゃんと鳴って、貫一無念のピストルを呑んだ。

五体の秘仏の前で、一心発願した的矢貫一が、お志万と結婚の式をあげた。

烏啼も大よろこび、お志万はいうに及ばず貫一も今は万更ではない面持で、お志万の手を握って放さなかった。

眷族や仲間が百名ちかく集っての盛大な酒宴が開かれ、盃は新郎新婦へ矢のようにとんだ。

宴の半ばに二人連れの客が、新郎の前にぴたりと座った。貫一はその客を見て愕いた。一人は猫背に黒眼鏡の、有名な探偵袋猫々であったし、もう一人は縞馬服の例の刑事であったから。

「わっはっはっ」と、貫一の横に座っていた烏啼が大きく笑った。

「貫一。このお二人さんによくお礼を申上げな。これはお前たちの大恩人だからね」

「この幽霊め、また今夜も出て来たか」

「おい、そんなことをいってはいけない。この方は、袋猫々先生が特に探して来て下すった福の神で、実はこの方は、戦争で両腕両脚をなくされて、手足四本とも義手義足をはめられていられる方なんだ。