Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きぐう

奇遇

芥川 竜之介

Lisez 奇遇 (きぐう) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 238 caractères · 13 écrans

Aozora Bunko

編輯者 「奇遇」と云う題ですね。どんな事を書いたのですか?

小説家 ちょいと読んで見ましょうか? 二十分ばかりかかれば読めますから、――

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至順年間の事である。長江に臨んだ古金陵の地に、王生と云う青年があった。生れつき才力が豊な上に、容貌もまた美しい。何でも奇俊王家郎と称されたと云うから、その風采想うべしである。しかも年は二十になったが、妻はまだ娶っていない。家は門地も正しいし、親譲りの資産も相当にある。詩酒の風流を恣にするには、こんな都合の好い身分はない。

実際また王生は、仲の好い友人の趙生と一しょに、自由な生活を送っていた。戯を聴きに行く事もある。博を打って暮らす事もある。あるいはまた一晩中、秦淮あたりの酒家の卓子に、酒を飲み明かすことなぞもある。そう云う時には落着いた王生が、花磁盞を前にうっとりと、どこかの歌の声に聞き入っていると、陽気な趙生は酢蟹を肴に、金華酒の満を引きながら、盛んに妓品なぞを論じ立てるのである。

その王生がどう云う訳か、去年の秋以来忘れたように、ばったり痛飲を試みなくなった。